現象の雨に音の雨を重ねてゼロにするつもりなのか、時折、雨の日にショパンの「雨だれ」(前奏曲 第15番 変ニ長調 作品28の15)を聴きます。

フジコ・ヘミングさんの「雨だれ」の、こころに迫ってくるような迫力に魅了されてしまい、それ以来、雨の日になると思い出すようにこのCDを取り出すのです。

数日前の雨の日にも、そうしていました。

天は私にあのタイミングで、「雨だれ」を聴くように仕向けていたのでしょうか。

この曲を聴いている時に、お世話になっていた方の訃報を受け取りました。

そういえば、この曲はあの方に似合う曲だなと、ふと思いました。

先生と呼ばれるのが嫌いだった、嘘のない踊りを舞うお方でした。

天高く舞い昇って行かれたのでしょうね。

「雨だれ」は終生忘れがたき曲となりそうです。