皆さんはどんな時に非日常を感じますか?

旅に出たり、自然を満喫したり、コンサートに行ったり、普段とは違う風景に遭遇すると、日常の忙しさやごたごたを忘れることができますよね。リラックスするという意味でも、非日常を時折経験することはとても大切だと思います。

非日常を楽しめると、日常にもその要素がフィードバックされて、日々が豊かになっていくのではないかと思います。

人によって感じ方は様々だと思いますが、私がおすすめしたいのは、音楽です。

音楽の場合、生演奏も良いですが、CDなどで気軽に非日常を味わえるから特におすすめです。

気分がすっきりしない時や、物事が停滞している時、落ち込んでいる時には、一気に違う次元に飛んでいけるお気に入りの音楽があるといいと思います。

私は素晴らしいクラシック音楽を聴くと、「あ~その世界に住みたい!」というような気持ちになってしまいます。

何と表現したら良いのか分かりませんが、日常に埋没して右往左往している自分とは別の、深い部分の周波数的なものと共振しているのかもしれません。

そういう音楽を聴くと、日常に戻っても、しばらくはその響きの中で生活できるような感じがします。

ここからは少し趣味の話になってしまいますが、良ければお読みください。

音楽の中で何が一番好きか聞かれたら、ベスト5、いやベスト3に入るであろう音楽があります。

バッハの無伴奏チェロ組曲です。

長年聞き続けているCDがコレです。

ロストロポーヴィッチ演奏による「J・Sバッハ 無伴奏チェロ組曲」。

ロストロポーヴィッチは指揮者としても有名かもしれません。

彼の演奏は深遠で、こころと体全体に響くような感じがします。

大学生の頃、このCDを目覚ましがわりにセットしていたことがありました。そんなことは忘れて朝を迎えると・・何だかとても神聖な音楽がどこからともなく聞こえてきて、私は天国にいるのか?と一瞬錯覚を覚えました。セットしていたCDの最初の曲は第2番ニ短調のプレリュードでした。

夢とうつつの間の出来事ですが、そう感じる程にこの演奏の響きは素晴らしいんだなと再確認した覚えがあります。

ロストロポーヴィッチの他にも、カザルス、シュタルケル、ビルスマ、マイスキー、ヨーヨー・マなどなど、バッハの無伴奏チェロ組曲を収録した有名なチェリストはたくさんいますし、日本にももちろんおられます。聞き比べをしてみるのも面白そうです。

日本人チェリストとしては、青木十良さんのCD(第5番)を1枚持っていて、その演奏のみずみずしさに感銘を受けました。

何年か前に青木十良さんのドキュメンタリー映画(自尊を弦の響きにのせて96歳のチェリスト 青木十良)が渋谷で上映されていて、それを観たのをきっかけにCDを買いました。

響きの良い音楽には、それだけでも場の空気や人間の感情をクリアにする働きがあるように思います。そういう演奏は、きっと地球に調和をもたらしてくれるのですね。

音楽だけでなく、その他のあらゆる表現もそうなんだと思います。

純粋な気持ちで取り組んでいることは何であれ、高い響きとして放たれるのではないでしょうか。

そういった美や調和を自分の中にも発見しながら、非日常を楽しみ、そして日常を味わい、その両方が統合していくようなところを感じていきたいなと思います。